©2019 by 山田龍太珈琲

  • Facebook

山田龍太珈琲について

山田龍太珈琲は自家焙煎珈琲店です。スペシャルティコーヒー(審査員評価で80点以上の最高品位な珈琲豆 | 透明な取引による公平性と持続性)のニュークロップ(収穫まもない新鮮な珈琲豆)を、丁寧にハンドピックして5kgの直火釜で焙煎しています。自家焙煎珈琲だけが生み出せる、手作業で丁寧に欠点豆を除去した(ハンドピック)、職人の長年の経験による絶妙な焙煎による、珈琲の奥深い美味しさを、焙煎したての新鮮な珈琲豆の発送でお楽しみください。

グアテマラをベースに三種類をブレンドした、アドベンチャーとウミアックをご用意しております。またこれはという良い豆が出ましたら、不定期に販売しております。

山田龍太珈琲は、アラスカなどの人の手の及ばぬ大自然の奥深くで冒険中に飲む格別の珈琲を、めまぐるしい社会生活の中であっても再現して皆に楽しんでもらいたいと思う山田龍太と、2001-02年の幻のケニア産珈琲豆を追い続ける職人気質の珈琲マイスターとの出会いにより生まれました。別世界の大地で飲む珈琲の香味を、職人技のブレンドが再現します。埼玉県坂戸市が拠点です。

 2012年、北米での単独カヤック遠征を計画していたときに、ストイックさの中にも、珈琲を楽しむぐらいの遊び心は入れたいと思った。だが数か月も補給なしでは、珈琲を豆で持って行っても香りは飛んでしまう。さてどうしたらよいのだろうか。生の珈琲豆を野営しながら焙煎すれば、いつも新鮮な香りが楽しめるはずた。

 初めてフライパンで焙煎した珈琲豆は、一粒一粒の焙煎度合いが浅煎りあり深煎りありとてんでばらばらだったが、それでも焙煎したての珈琲はとても美味しかった。

 

 いま思えば、これが山田龍太珈琲のルーツとも言える。

 そこに行くことでしか体験できない、アラスカの原野で観る、別世界。剥き出しの地球と、剥き出しの生命。

 その世界を、日常の社会でも感じてもらえないだろうか。原野で飲む珈琲と同じ香り、同じ感覚を再現することで。

 山も丘も、わずかな起伏すらない、世界の彼方まで続くどこまでもまっ平らな大地。世界には、天球の上半分を占める空、天球の下半分を占める水、そして私の周囲でぐるりと円を描きその天球を上下に分ける薄い地平線、その三つしか存在しない。その空間に浮かぶ私という存在は一切の比較対象を失い、大きさの概念すら失い、無限に広がる空間へと溶け込んでいく。私は地球にいて、私は宇宙にいた。
 

 白夜の太陽は真夜中と呼べる時刻ですら大地の上を回り、世界に光を与える。チクタクと刻む昼夜というリズムを失った世界は、時の概念を失い、私の人生は無限に広がる時間へと溶け込んでいく。もうすでに千年この川を漕いでいた。
 

 アラスカの原野は果てしなく広い。空と水と地平線しかない世界を、私は数週間、独りカヤックを漕ぎ、独り火をおこし野営する。地平線の向こう遥か彼方に、かつて私もそこにいた、人間という生命体のコロニーを思い浮かべる。
 

 川の水と焚火で淹れた珈琲を飲みながら、宇宙という時空の香りを楽しみ、人間という意識の香りを楽しむ。
 

 すべての人々に捧げる、人生の珈琲を。

空と大地と地平線しかない原野に独り

無限の時空に溶ける私

地平の彼方に人間という生命​

我観る故に我あり

そこから始まる存在の旅路

​山田龍太

0